自分を振り返り、社会とのつながりを見つける大人の放課後


すぎなみ大人塾

― 2008年度 ―

「すぎなみ大人塾」とは…

子どもの成長に期待するだけでなく、相互学習を通じて

大人自身も自分の可能性に気づき、ネットワークを作ったり

自主ゼミを開いたりしてみんなで新しい地域づくりをしていこう!と

放課後的に自由な発想を育む学習の場です。

具体的には昼間夜間のコースを設置し、それぞれ学習支援者を中心に

アドバイザーからも助言をいただきながらコースをすすめていきます。

すぎなみ大人塾アドバイザー ※五十音順
田中 里沙 (「宣伝会議」編集長)
林 光 (知識創造工房 ナレッジ・ファクトリー代表))
◎専門的な視点から大人塾の方向性やPR等の面で助言をいただきます。
講師プロフィール



会場: セシオン杉並(社会教育センター)
あんさんぶる荻窪
主催: 杉並区教育委員会







夜コース



                        ※学習支援者・補助者は毎回の皆さんの学習活動を応援します

 社会において主役となるのは誰なのでしょうか。
 国でも、町でも、はたまた企業でもありません。
 主役は市民ひとりひとりです。


 今、巷に市民自らが社会を変えていく社会起業家が増えています。
 ある人は本当に身体に良い食べ物を人々に届けようと努力し、ある人は福祉の問題に取り組み、社会的弱者を作らない仕組みをNPOとして作ろうとしています。
 また、ある人はこれまでの教育とは根本的に異なるインターネットを活用した学校を作り、不登校の問題に取り組もうとしています。

 彼らの多くは単に善意の気持ちから、社会的な活動に取り組んでいるのではありません。
 社会に存在する課題を見つけ、それを継続的に解決していくために事業として取り組んでいます。
 彼らのような人々は特に「社会起業家」と呼ばれています。
 彼らは市民、NPO、企業、行政など様々な人や組織を効果的につなぐことで、その成果を高めています。

 この講座では、ひとりひとりが社会とのつながりに気付き、自ら社会をデザインする社会起業家となることを目指します。

 社会起業家はビジネスを「起業」することだけが目標ではありません。
 社会の一員として、自発的に社会の課題に関心を持ち、関わっていこうとするその行動力こそが社会起業家の精神です。

 その精神を学び、自分自身の今の仕事や関心に、その発想を活かしていくことが出来る市民となることもこの講座の目標です。

回数 日程 テーマ 内容 講師
合同 5/21 合同 大人塾08’開講記念講演とガイダンス 鳥塚しげき氏
(ザ・ワイルドワンズ)
1 6/4 キックオフ
自己紹介ワークショップ
講演『社会をつなぎ、デザインする』
新谷大輔
2 6/18 講演『社会起業家とは』 新谷大輔
3 7/2 <第1フェーズ>
計画力を高める
~社会とのつながりに気付く
★公開講演『新しい時代のカタチを考える』 伊藤剛氏
(有)ASOBOT代表取締役
4 7/16 講演『ソーシャルキャピタルの意味』 新谷大輔
5 7/30 ★公開講演『コーポラティブハウスとつながり』 甲斐徹郎氏
㈱チームネット代表取締役
6 8/20 課題抽出&発見のためのワークショップ 新谷大輔
7 9/3 ★公開講演『「チョコレボ」の挑戦~フェアトレードの実現に向けて』 星野智子氏
チョコレボ実行委員会代表
9/17 関心別グループ構築ワークショップ 新谷大輔
9 10/1 <第2フェーズ>
実行力を高める
~協働のあり方に気付く
★公開講演『NPOを支援するNPOのしくみ』 佐藤大吾
NPO法人 チャリティプラットフォーム
10 10/15 協働・パートナーシップ構築のためのワークショップ 新谷大輔
11 10/29 公開講演『企業人必見CSR最前線』
備忘録
新谷大輔
12 11/19 事業化のためのワークショップ① 新谷大輔
13 11/26 ★公開講演『ビックイシューの挑戦』 佐野章二
(有)ビッグイシュウー日本
14 12/17 事業家のためのワークショップ② (未定)
15 1/14 <第3フェーズ>
~社会を変える事業を創出する
★公開講演『マザーハウスの挑戦』 (交渉中)
16 1/21 事業化のためのワークショップ③ 新谷大輔
17 2/4 事業化のためのワークショップ④ 新谷大輔
18 2/18 社会事業モデル発表会 新谷大輔
合同 2/28(土)
午後2時
合同成果発表会(大人塾まつり)







昼コース



※学習支援者は毎回の皆さんの学習活動を応援します。

このコースは、10ケ月をかけて前半と後半で切り口を変えて、楽しく地域のつながりとエコについて学んでいきます。

前半は、消費者としての私たちが作り手・発信者になることの大切さを学びます。
後半は、学んだことを生かしてファクトリー(=工房)実践をします。

「作る」・「育てる」・「つながり合う」の【エコある都会暮らし】を体験しながら、
杉並での暮らしという実感のある「環境」を、ワタシたちならではの魅力的な方法で、よりよくしていく活動を目指しませんか。


<概要>
日程 テーマ 内容 講師
合同 5月21日
午後7時~9時
合同 大人塾08’開講記念講演とガイダンス

鳥塚しげき氏
(ザ・ワイルドワンズ)

5/22 ▼前半
すぎなみオーガニックを育てよう
すぎなみで綿を育てよう
―合同成果発表会で綿つむぎをします―
前田剛
㈱チーム・オースリー
6/5 ガイダンス

矢郷恵子・竹迫和代

6/19 夏への対策~緑のカーテンを育てる~ 正木覚
(ガーデンデザイナー)
7/10 ワークショップ:私の暮らし・私流のエコ 竹迫和代
7/24 体験!植物の持つ力~ハーブについて 笠政美
(ハーバルルンジ)
8月初旬を予定 参加しよう!打ち水大作戦 竹迫和代
9/6
午後2時~
地球の力~アイヌの祈りと暮らし

宇井真紀子写真家)と AINU REBELS

9/25 環境先進区杉並と私のファクトリー計画 矢郷恵子
10/9  地球の力~地球を100人の村にたとえたら 池田香代子
(翻訳家)
10 10/23 ▼後半
すぎなみファクトリー
杉並の市民がつくるやさしい地球

竹迫和代

11 11/13 フェアトレードで作るエコシック 藤田康祐樹
(ふろむ・あーす)
12 11/22
午後2時~
地球の力~旧歴と私たちのリズム 相良高子
(書籍・雑誌企画編集チーム風力5)
13 12/4 ワークショップとファクトリーガイダンス 竹迫和代
14 12/18 ファクトリー①
15 1/8 ファクトリー②
16 1/15 ファクトリー③
17 2/5 成果発表会準備~展示ブースを企画しよう 竹迫和代
18 2/19 成果発表会準備~展示ブースを企画しよう 矢郷恵子
合同 2/28(土)
午後予定
合同成果発表会(大人塾まつり)
参考資料 :すぎなみ子育てサイト
すぎなみ子育てサイト・すぎラボ掲載記事託児付きの講座・すぎなみ大人塾」




≪プロフィール≫ アドバイザー・学習支援者・ゲスト講師  ※五十音順
 
◇開講記念講演者◇

●鳥塚しげき(とりづか しげき) 氏 ▶立教大学在学中の1966年にワイルドワンズのメンバーとしてデビュー。「想い出の渚」等、数多くのヒット曲を世に送り出す。その後はNHK教育テレビ歌のお兄さんとして活躍。2003年胃がんを克服後、音楽の大切さを再確認し、ヴィレッジシンガースの小松久とのデュオや、ワイルドワンズ結成40周年コンサートを日本武道館で開催するなど精力的に活動を再開。また、バンド活動以外ではボランティアで全国の養護学校を訪問する、「ふれあいコンサート」を展開。2007年10月で100回目を迎えた。

☆ 昼コース ☆
●池田香代子 (いけだ かよこ) 氏 ▶ドイツ文学者・児童文学者・翻訳家・口承文学および都市伝説研究家・エッセイスト・フェミニストと幅広い分野で文筆活動を展開。近年は「もし世界が100人のむらだったら」を出版。他書に「大人のためのグリム童話」・「やさしい言葉で日本国憲法」等。

●宇井眞紀子 (うい まきこ) 氏 ▶83年武蔵野美術大学卒業。フリーランスの写真家。関東周辺に住むアイヌの人々を取材し、「アイヌときどき日本人」を出版。他書、「眠る線路」・「Asir rera:Ainu spirits 」

●相良高子 (さがら たかこ) 氏 ▶ 書籍・雑誌企画編集チーム風力5スタッフ。旧暦にそくしたライフスタイルの提案、さらには旧暦を合理的に活用する実践術にあふれた「続々と、旧暦と暮らす」を編集。

●竹迫和代 (たかば かずよ) 氏 ▶ ㈱計画技術研究所スタッフ。専門分野は教育方法、生涯学習、コミュニケーション学、児童学。主に「まち」というコミュニティにおける「参画型の場づくり・暮らしづくり」の推進に力を注ぐ。武蔵大学総合研究所兼任研究員。著書・共著に『こどもとまちづくり~まちづくり読本2』『個が“善く生きる”ための生涯学習』等がある。

●藤田康祐樹 (ふじた やすゆき) 氏 ▶フェア・トレード&エコロジー、GOOD MUSICをテーマに、アジア、アフリカ、中南米産のグッズを使った "気持ちのいい"ライフ・スタイルを提案する店、ふろむ・あーすを経営。また、そのようなテーマで様々なワークショップを開催。

●前田剛 (まえだ つよし) 氏 ▶株式会社チーム・オースリー代表取締役。オーガニック・コットンを扱う店舗を都内を中心に拡大。また、環境をテーマとしたさまざまな講演の講師を務める。

●正木覚 (まさき さとる) 氏 ▶エービーデザイン株式会社代表、JAG(ジャパンガーデンデザイナーズ協会)会長を務める。個人の庭を中心に、ここちよさを求めたデザイン・設計に取り組んでいる。また、 環境共生住宅・エコロジー住宅研究開発に参加、実践し、まちづくりプロジェクトにも取り組む。現在、武蔵野美術大学 建築学科 非常勤講師。

●矢郷恵子 (やごう けいこ) 氏 ▶ ㈲毎日の生活研究所代表取締役。世田谷区梅ケ丘で女性の地域・社会参加の点からまちづくりに関わる。また、羽根木プレーパークの活動にも当初から関わり、民間での初の乳幼児の外遊びの自主保育活動のネットワークを発足させる。市民参加の公園計画、施設計画、地域活性化の企画や運営を生業とする。NPO法人日本冒険遊び場づくり協会副代表。

★ 夜コース ★
●伊藤剛 (いとう たけし) 氏 ▶ 有限会社ASOBOT 代表取締役。広告代理店勤務を経て2001年に独立。年3回発行のジャーナル・タブロイド誌、GENERATION TIMES編集長(4万部発行)。「シブヤが大学になる」シブヤ大学発起人、理事を務める。

●新谷大輔 (しんたに だいすけ) 氏 ▶ ㈱三井物産戦略研究所。NGOやNPOに関する研究を専門とし、特に企業との関係性やCSR等に注目している。社会起業家ネットワークCAC研究員,社会責任投資フォーラム運営委員、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科講師他。
 
●星野智子 (ほしの ともこ) 氏 ▶有限責任中間法人、環境パートナーシップ会議(EPC)理事・事務局長、非営利団体チョコレボの代表を務める。環境イベント、ボランティア活動など市民参加、市民活動のコーディネーターとして各所で活動を続けている。
 
●山口絵理子 (やまぐち えりこ) 氏 ▶慶應義塾大学総合政策学部卒業。ワシントン国際機関でのインターンを経てバングラデシュBRAC大学院開発学部に入学。後ビジネスを通じた国際貢献を実践すべく、2006年に株式会社マザーハウスを設立。

◆ アドバイザー◆
●田中里沙 (たなか りさ) 氏 ▶ 1996年『宣伝会議』編集長に就任。専門は広告コミュニケーション、広告会社、メディア動向・分析。2000年より月刊『販促会議』のデスクも兼任。また、企業の広告賞審査員、日本広報協会広報アドバイザー、全国広報コンクール・広報紙企画部門審査委員、情報系テレビ番組のコメンテーター等も務める。

●林光 (はやし ひかる) 氏 ▶ 元博報堂生活総合研究所所長。現在は知識創造工房ナレッジ・ファクトリーを立ち上げ、「消費社会論」「生活者価値観分析」「団塊世代分析」等の研究を行う。通商産業省や内閣府等の検討委員や、東京大学社会情報研究所などで非常勤講師を歴任。

●東島信明 (ひがしま のぶあき) 氏 ▶ 2002年、NPO法人生涯学習知の市庭(いちば)設立。公的な学習施設(公民館・図書館等)を活動の場とし、「聞く・考える」ことから自ら情報を発信するところまでの自己学習を図る様々な活動を展開する。 

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【連絡窓口】杉並区立社会教育センター 
電話:03‐3317-6621
E‐mail:shakyo-c@city.suginami.lg.jp



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