市庭の観点 その2
すぎなみ社会起業家塾―イノベーションは杉並から起こすー
05年12月21日 「リソースを知る」 講演「家守と地域資源の活用」
                 (株)アフタヌーンソサエティ 橘昌邦さん

1 1月18日(水) ワークショップ C 資料
 講演「家守と地域資源の活用」 市庭の観点その2

1) アフタヌーンソサエティの強み

 @ 千代田SOHOまちづくり推進検討会提言(03・3)である「遊休施設のネットワーク化と家守によるSOHOまちづくり施策の展開」提言書作りに参加

 A 提言を実用化する際、千代田区・産学連携のネットワークのフィールド面の中心

 B SOHOコンバージョンを起点としたまちづくりの実践者であること。
 「REN-BASE UK01」(千代田区内神田3-5)でSOHOシェアオフィスを経営中。

 ◎ 単線型のまちづくりではなく、人を中心とした同時並行にアクションを起こしていく複線型のまちづくりを実践。地域イベントCETの実施や、各種研究会の実施など。

 C 神田駅西口商店街理事として橘さんが参加。1日 38,000人の通行がありながら客単価がきわめて低い、後背地にオフィス街が控える雑居ビルの多い繁華街地域で新たな街づくりに取り組み中

 D 同社の清水義次代表が優れた都市工学、まちづくり、建築のプロデューサーで施設設計以前の段階である施設作りの

 A) 建築コンセプトづくり
 B)事業コンセプト、計画づくりといったプロジェクトメイキングに長けている。
 A)とB)の段階を経て建築設計に入る。
 また、これらをふまえ、最適な建設チームを構成、これに対しディレクション、マネジメントする。

 E フーディングビジネス(注1)の経営資源を持っている。ワインレストラン「ボルドーセラー」の経営から得た人材・技術・ノウハウ等の蓄積が大きい。
 因みに、橘さんは、このレストランで皿洗いと食材の在庫管理をした経験あり。
 例えば、皿洗いの場合:ファミレスは同じ皿をたくさん抱えてそれを回転させる。五感で楽しむ食と空間を提供するレストランは、皿は多種多様、1組の皿(12枚しかない場合)を早く洗って次に出す等、皿でも1日に何回も回転することを頭において洗い場の作業をしなければいけない。このような体を使った経験等を持っているのかどうか。

 F 過疎地の観光施設「ふれあいセンター泉」(熊本・泉村)、「早戸温泉つるの湯」「公営温泉宿泊施設 ふるさと荘」(福島県三島町)などの飲食施設部門の建て直しに寄与。

  (注1)フーディングビジネスとは、五感で楽しむ食をテーマに、食材から調理方法、さらに食空間を取り巻く全ての環境を大切にした新しい飲食業の業態



【ゼミの提案】

05年11月2日に、直木賞作家・逢坂剛さんの基調講演「もう一つの人生」で始まったすぎなみ社会起業家塾(夜コース)は、
 1)講演「思いが生んだ介護靴」(フェアベリッシュ・伊藤博美さん)と講演「家守と地域資源の活用」(アフタヌーンソサエティ・橘昌邦さん)並びに

 2)三つのワークショップ(A,B,C)が、終わりました。講座に参加された方々の積極的な意見・思いなどを聞いて、追加ゼミ(放課後授業)ができないかと考えましたのでお知らせをいたします。


【提案内容のお知らせ】

 1)伊藤さん、橘さんの講演を受けて、杉並のNPO法人アザーボイス(前田淳代表理事)の講演を設定しました。
   前田さんたちの活動はアザーボイスのURLをご覧頂きたい。(http://ovjp.org/

 2)アザーボイスは、杉並区HPにある「いってきまっぷ」(バリアーフリーマップ)を制作掲載している外、生活支援事業拠点施設「プルーラ」を経営、「手のひらスプーン」の企画商品を開発など多様なNPO活動を展開しています。

 3)特に「手のひらスプーン」の開発では、05年12月、東京都福祉のまちづくり功労者に対する知事感謝状を授与されました。(伊藤博美さんのフェアベリッシュも授与された)

 4)前田さんから、「手のひらスプーン」の企画開発にかけた思いとNPO法人ならではの商品販売等の企画政策等をお聞きして、今後の自己啓発の糧にしたいと考えています。
  

【ゼミの日程】
 日時:06年2月1日(水)19時より21時まで 於:セシオン 集会室
予備日:06年2月8日(水)19時より21時まで 於:セシオン 団体交流室


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